• 受講生インタビュー

出雲の国でインスピレーションに導かれ、コーチングと出会う。

PROFILE
コーチングオフィスSole
山口 恵子(やまぐち けいこ)

コーチKEIKO
ライフキャリアコーチ/共創コーチ®
30年勤務した英会話学校をコミュニケーションが好きすぎて、より追求したくなり退職。
多くの人を笑顔にするために、コーチングオフィスSole(ソウレ)設立。
ライフキャリアコーチとして活躍の傍ら、得意の英語で英語コーチとしても活躍中。

はじめに、今現在のお仕事を教えてください。

 職業はプロコーチです。主に、企業や個人を対象にコーチングセッションの提供、そして子どもから大人までを対象に英語コーチをしています。その傍ら、言霊師という、その方のお名前から「使命」を判定してお伝えする事もしています。

 2022年6月末に、長年勤めていた英会話教室を運営している会社から退職をし、1年の準備期間を経て、2023年3月に「コーチングオフィスSOLE(ソウレ)」を立ち上げました。SOLEは、イタリア語で太陽という意味です。この9月(2023年) で、立ち上げから半年経ちました。
 ホテルの中のコワーキングスペースを事務所にして、併設されているミーティングルームや自習スペースを有効活用しながら、コーチングセッションや英語コーチを提供しています。地元の方はフェイストゥフェイスで、県外の方とはZOOMを使ってハイブリッド対応しています。現在のクライアントは、英語コーチも含めて15名ほど。この8月9月で売り上げもグッと伸びました。

開業してから、うまく軌道に乗ったようですが、その秘訣を聞かせてください。

 開業前は、コーチング1本で行こうと思っていたので、2023年の3月の開業に向けて年末からワンデイセミナーを行なっていました。2〜3時間のセミナーです。SNSでは、なかなか集客が難しかったのですが、リアルの方達に来ていただいて、その中から開業とともに正式契約してくださった方、ZOOMで間接的にいらしてくださった方、広告宣伝によって契約いただいた方などがいます。

 4月5月は、さらにクライアント様を増やすために、言霊師を本格稼働させて地元でイベントをするなど、認知アップとコーチングや英語コーチへの動線を作り、そこから契約いただいた方も出てきました。また、地域分析をしてポスティングを利用し、そこから来ていただいた方もいます。

 4月から、ビジネスパートナーと2人で活動を始めました。私とは正反対の方で、アナライザー気質のため地域分析に長けており、私のできないところをカバーしてくださっています。1人でやるより、2人の方が力が倍増すると思いますし、時間に限りがあるので、私にないものを持っている方が必要だと思いました。そういう意味で、今は最高だと思っています。

コーチングを、これからどのように活用していこうとしていますか?

 今のクライアントは、英語コーチの方が多くなっています。会社を辞めてから1年経つので、この8月から本格的指導を始めることにしました。以前の英会話教室にいらした方が、偶然私の広告を見て来てくださったり、口コミでクライアント様をご紹介いただいたりしています。

 今後、この英語コーチをメインに運営しようと考えるならば、この秋から冬にかけてが大事な時期になります。この期間中に、お客様は今通っていらっしゃる英語スクールやクラスを来年も継続するのかどうかを考え始める時期だからです。今から広告を打ったり、認知を広める活動を始めて、来年4月の年度初めに参戦できるように動きたいと思っています。

 また、ここ最近は、子どもに関わることがやっぱり好きなんだなと感じています。子どもたちと接すると彼らからパワーをもらえるし、私からも彼らにパワーを与えることができると思っていて、気持ちがワクワクするんですよね。

 教育現場に何十年もいると、子どもの周りにいる保護者たちの在り方で、子どもの教育の成果が変わってくる、比例しているなと思う時があります。
 ジョニーさんがやられているように、私もコーチングを通して、自主的に学習スケジュールを立てたり、セルフコーチングできるように、子どもにコーチングを普及していく事に携わりたいと思っています。

 ビジネスパートナーとも話をしているのですが、リアルのクライアントだけを対象としていると、将来的には先細りしていくのではないかと考えています。SNSをうまく使って、全国や海外を対象に視野を広げて、少しづつ本格的に動いていかないとダメだねと話し合っています。
 英語をブラッシュアップして、ゆくゆくは、海外の人とコーチングできたらいいなと思います。そんな事ができたら、最高です。多分、今の感覚と違うと思うので、やってみたいなという気持ちがあります。ドバイの王様とやってみたい(笑)。

SNSの活用について、どんな風に使われているのか教えてください。

 私の場合は、インスタと公式LINE、アメブロ、facebookをメインに使っています。インスタでは、ライトな語り口で興味を持ってもらい、公式LINEへの登録を促します。

 今のところ地元をメインにリアルで活動しているので、リアル集客がまずあり、そこにSNSをかませるという方法だと思っています。コーチングは「無形商品」なので、提供する人となりが重視されます。1年2年と時間をかけて信頼関係を築き、本命講座に来ていただくという流れだと考えています。

 そのためには、結果が出るまで諦めずに、1日に1回でもSNSに投稿する。継続は力なりです。ストーリーであれば、人目に付きやすく見られる層の幅が広いので、1日に5〜6個あげると認知度アップに繋がります。今までやってきて学んだことは、7割6割ぐらいの出来でも、出していくことに価値があるとわかったこと。そして、毎回毎回集客のための告知ばかりだと飽きられてしまうので、日常の自分の好きなものをあげるなど、いろいろ考えながらやっていくことは大切だと思います。実際、公式LINEに知らない人も入ってきていますので、今やっていることに間違いはないだろうと思っていますが、公式LINEを今後どう使っていくのか、今考えている段階です。まだまだSNSの活用方法を取得できているわけではないので、これからも研究していくつもりです。

コーチングをやろうと思ったきっかけは、何でしたか?

 私が20代ぐらいの時、地元の新聞に「コーチング講座」というのを見つけました。その当時、講師の方はご年配の男性だったと思いますが、コーチングが何かもわからないのに、コミュニケーションという事だけで「面白そう!」と思ったのが、初めの出会いでした。

 その頃、マネージャーというポジションで英会話学校の会社に入ったばかりの時期で、売り上げを上げて行かなければならない職でした。英会話学校は、公立の学校ではないので、売上至上主義なんです。英語を教える先生方は、英語をこよなく愛しており、子どものために教えられれば良いという方がほとんどで、ビジネスは関係ないという考え方でした。そんな教師と会社との間に入り、正直どうしようと思っていたところだったので、「コーチング」が役に立つのではと思ったのです。しかし、仕事をしながらでは時間を作ることもできず、その当時は学ばないままになりました。
 それでも、仕事を通して私自身も鍛錬され、ポジションも上がり、時代も変わり、地元だけでなく全国を対象に指導していく事になります。いろいろな人を見ていくと、「すごく頑張っているのに、仕事の中で活かされない人がいる、それはなぜなんだろう?」「その人の上の人の問題なのか?ご自身の問題なのか?」と私なりに色々なことを試してみましたが、改善には至りませんでした。かなり離職率が高い業界でもあり、求人をしても人はなかなか入ってこないので、何が問題なんだろうと考えていました。

 そんな時、出勤前の朝の習慣であるウォーキング中にインスピレーションが湧き、「コーチング」と閃きました。そこからインターネットであれこれ調べ、知り合いの知り合いの中から、コーチエイでコーチングをされている方に繋がり、会いに行ったら、20〜30年前に新聞でみた講師の方だったり、そこから稲垣陽子さんと繋がり、共創コーチングでの学びを始める前にYOKOさんとお会いしたりと、1ヶ月間という短い間に、パンパンパーンと物事が進んでいきました。

流れに乗った印象ですが、共創コーチングでの学びはどうでしたか?

 基礎コースは、木曜日の19時30分からオンラインでクラスが始まります。その頃の私は本社勤務だったので、地元のマネージャーにお願いして早く仕事を上がらせてもらったり、それができない時は、英会話学校の中や車の中で受けたりとやりくりしてました。どうしてもやりたいと思ったからです。仕事をしながらなので、ストレートにクラスを取り終えることはできず、振替のクラスも受けながら、1年ぐらいかけて基礎コースを修了させました。
 共創コーチングは、全国の人たちと学べる事、集まってくる方たちの発言、取り組み方、私にはない考え方や世界、コミュニケーションの4タイプ全部がいる事など、とても学びになるというのが最初の印象でした。

 基礎コースでは、今までの人生で身につけてきたこと、知っていたこと、知らずにやっていた事も多々あり、「ああ、これをコーチングというのか」と。第二の人生は、コーチになりたい、コーチならできるかもという気持ちで学んでいました。
 ところが養成コースが始まり、「あれ?基礎コースの時と様子が違うぞ」と思い始めます。それもそのはずです。コーチになるためのコースで、メンターたちも厳しくフィードバックしてくださるし、コーチとしての在り方、捉え方、心得の学びになっていきます。コーチングはただのコミュニケーションではないのだ、コーチとして、人間の在り方みたいなものがスタートするのだと思いました。

 養成コースが終わる頃には、コーチングに対する感覚は大きく変わりました。初めは、エネルギーが高めの私なので、人をチヤホヤさせて、にこやかにして、「はい、良かったね〜」みたいに、帰らせればいいと思っていました。とんでもないですね(笑)。人の本質を扱い、私自身を出しすぎず、出さないのでもなく、変幻自在にバランスよく居る。コーチングは、何かを与えるものではなく、私の発した言葉から相手が気づく、コーチとクライアントが互いに作用し合っていくのがコーチングなんだと知ります。まだまだ発展途上であり、言語化できていないですけど、「クライアントが主役」というのはこういうことなんだなと、養成コースが終わる頃には印象が変わったのは事実です。私の鍛錬が必要だなと思っています。

理想とするコーチング像は、なんですか?

 今現時点で、クライアント様から言われるのは、「とてもパワーをもらいました」「自分が考えていなかったことを、そういう考え方もあるのだと思いました」などと言ってくれます。
 私が何かを与えて「良かった」と言われるのではなく、私を使ってクライアント自身が、これに気がつけたという方へ行きたいです。私のコーチングを受けたら、どえらい何か考えもつかなかった気づきを得られたというような、私のところに来たらご利益あるっていうか、ここに来たら絶対答えが見つかって帰っていくみたいな、そんな感じを目指したいと思います。

最後に、コーチングとは、どういうイメージを持っていますか?

 コーチングは、やればやるほど深まれば深まるもの。答えというかパズルが埋まっていく印象があります。
 「赤ひげ危機一髪」というオモチャがありますね。慎重に、剣を一差し、一差ししていくんですけど、最後までなかなかいけなくて、赤ひげがボン!と上に飛び上がるみたいな。
 いつまでやっても、まだまだ見えないものではありますが、やればやるほど、ピースが埋まっていく感じがあるのです。まだ、得体の知れないものですね。赤ひげがバン!って飛び出しても、そこで終わりと諦めるのではなく、次に繰り上がるイメージ。「終わって、また1から始める」のではなく、「ここまで来たから、次だな」みたいな、そんな感じもあると思っています。まだまだ、その先がどこまでいくのかわからないですけどね(笑)。