- 開催レポート
2023年5月開催:共創コーチング®基礎コース『パーソナルベース』
2023年5月4日(木)11日(木)18日(木)25日(木)28日(日)に、オンラインで基礎コース『パーソナルベース』を行いました。
①ビデオ(事前に見る、約2.5時間)+ ②zoomセミナー毎週木曜(19時~21時)+ ③ピアトレ100月末日曜(9時-10時40分)の形で開催しました。
「共創コーチング®」を実施するためには、相手のあり方や、相手の基盤の状態を知るという視点も大切です。また、コーチ自身の基盤(パーソナルベース)が、相手との関係性に影響を与えます。
今回のコースでは、自己基盤(パーソナルベース)を整備していく具体的な方法を学び、参加者自身の自己基盤のチェックをしていきました。
(参加者の感想)
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・完了・未完了の考えを得たことで、1日単位での目標設定や振り返りがしやすくなった。いかに自身に未完了が多いことを理解した。
・自己基盤はおおむね良好な円を描けていた。人間関係に少々欠ける部分があった。特に相手への承認が不十分である。日頃学生と接すると「教育指導」の視点を持ちがちになる。相手の言動でよいものは「よい」と伝えることを徹底していきたい。
・構造化の考え方は、これまで意識することが多かったため、よく理解できた。精神論では物事は進んでいかないことを経験則から理解しているため、いかに構造をつくるか鍵となる。「1日の朝にその日のスケジュール・タスクを確認する」という目標はおおむね達成できた。継続していきたい。
・価値リストの中から良くあてはまる5つを挙げた。これまでボランティア活動に携わってきた影響もあり、人をつなぐ、貢献するが強い価値だと考える。また、探求や学ぶなども当てはまる。物事を突き詰めて考える、より学ぶという姿勢を続けていきたい。
・引き算の法則にとても共感した。現在、私は本業のほか、副業、プライベートでも様々な団体に関わり仕事をしている。要は足し算の生活になっている。今は適度な負荷だと感じているが、今後どうなるか分からない。減らすことも大事と頭では理解しつつもまだ減らす行動に移っていない。本当に自分がやりたいことに集中するため、高いパフォーマンスを維持するためにも「手放す」ことが必要になる。「引き算」を意識した生活を送れるようにしていきたい。
・ワークを通じ、コーチングを学ぶ者同士で話すと、自分が意識していないことを言っていただけたり、自分が見えていない視点をいただけたりして大変刺激が多かった。自分が見ている自分と他者が見ている自分はこんなにも違うのか、あるいは一緒の見方だなど感じられることは自分のことを自分で知るために必要な要素であると考えた。
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自分の強みについて、これまで無かった視点を得ることができました。
「強さ」や「ゾーンに入る」という強みがあるのではないかというフィードバックをいただきました。これまで、自分ではあまり気づいていなかった点でしたが、今ではしっくりきています。
まず、「強さ」については、相手を打ち負かす強さではなく、自分自身の芯の強さというように捉えました。
この強みを活かすために仕事の場で自分の考えをしっかりと伝えることを試みました。これまでは、他の人から強く言われると自分の意見を引っ込めてしまうことが多かったのですが、そこには「自分の意見を出しすぎると相手との関係が悪くなるのではないか」という不安がありました。
先日、職場でのチャットのやり取りで、「相手の意図は分かるが、現状では難しい」と感じることがありました。そのことを、丁寧に伝えていると、相手から「私の意見は笠原さんと同じ」と言い始め、最終的にはお互い納得の上で、私の意見の通りになりました。
そして、相手との関係は今までどおりの良好なものでした。
私の意見が通ったことが重要なのではなく、自分の意見と相手の意見をきちんと出した上で、良い意見を創り上げていくことが大切なことであり、自分の考えをきちんと伝えることの重要性を学びました。また、「強さ」は意思の強さでもあることを、私のビジョンのフィードバックから得ることができました。「自分が起業することで、こうしたことを実現する」ということを中心にお話しましたが、「力強さの根源がある」「この道を歩んでいこうとする強さを感じる」という言葉をいただき、自分の進もうとしている方向が誤っていないことを感じました。
また、もう一つの強みである「ゾーンに入る」についてです。この強みについて考えているなかで、親から否定的な意味合いで「夢中返してやっている」と良く言われていたことを思い出しました。余りにも1つのことに集中しすぎていて、親から見ると不安になったのではないか…と今は思っています。
今回は、この「ゾーンに入る」を、武道の指導のときに意図的にやってみました。すると、自分の身体の動かし方の良い点も悪い点も良く分かり、今後、自分の身体で研究するための糸口になったように思います。
これまでの指導は、工夫しているとは言え、師匠の受け売りの部分も多く、自分で自分の技を磨いていくには、これからどのように取り組む必要があるのだろうか、と漠然とした不安を持っていました。今回の取り組みで解決したわけではありませんが、解決するためのヒントになったように感じています。
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この1ヶ月、ちょうど会社のほうで色々と考えるタイミングでした。
来期の経営計画を作成する。既存事業にてアルバイトから社員への登用が2名予定。
近日オープンの新規飲食店事業の店長とスタッフを雇用予定。
ということもあり、人をどのように配置して、動いてもらうか、という部分を深く考えた1ヶ月でした。
この機会に経営理念も作り替えたいと思っていたところで、「会社の為の自分」と「自分の為の会社」という双方の意識を持って、各社員が自分の価値を活かした仕事をして、楽しく働いて幸せになる会社にしたいと決めました。
なんというか、これまでこういうことがやりたいとか、どういう会社にしたいとか、社員の幸せとは何か、とか、ボヤッと考えていたこと同士がピタッとピースがはまった感覚でした。
お陰様で来期の経営計画と新しいPurpose&Valueも完成して、今は具体的アクションプランを各部署で考えてもらっているところです。
また、本人たちの価値を活かすためには、もっと社員の役割と責任を明確にしてと対話をしないといけないと思い、これまでよりも話をする時間をつくっています。そういったタイミングでコーチングのスキルを活かしていきたいです。
本当に、ありがとうございました。
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価値を中心として、自分が必要と考えているニーズ、価値とニーズの周辺の才能、強み、そしてその外周にある人間関係、環境、お金、時間、仕事、健康を個人のタイヤと見なして、自分自身やクライアントの状態、パーソナルベースを理解するという手法は、現状抱えている問題やモチベーション向上のために非常に有効であると学んだ。現場では、仕事が思うように進んでいないような人に対して、パーソナルベースのタイヤを思い浮かべて未完了の領域は無いか、その人の価値・ニーズは何か、才能、強みを活かす方法は無いかという点を確認しながら接していくことで、周囲のモチベーションアップ、業務効率向上といった活かし方をしていきたい。
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今回、初めての参加ということもあり戸惑うことも多くありましたが、陽子さん、ジョニーはじめ、参加者みなさまの温かい対応で何とか終了することができました。ありがとうございました。学んだことは、パーソナルベースにおいて何よりも生まれつきの価値観、そこにまつわるニーズ、才能、強み、それらをもって日常生活の中における6つのタイヤ、と構造を知ることができ、自分を深く見つめることができました。気づきは、自分を色々な言葉で表現することで客観的に知ることができたこと、特に最後、ピアトレで自分がコーチ役をした時の評価として白黒をはっきりつける傾向がある、と言われたときに、いい悪いかは別にして、これまでのレッスンではでてこなかったワードにも拘らずとても腹落ちをしました。人間は奥深く、日々自分も変わっていく部分、変わらない部分がある中で、引き続き自分を知ることを続けつつ、そんな自分というフィルターがあることを知った上で、相手をできるだけ理解した上で接していきたいと思いました。
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