• 受講生インタビュー

共創コーチング®は、私の人生を変えた!

PROFILE
栗林 亜希(くりばやし あき)

愛知県内の小中学校で教師として12年働き、約1500人の子供と関わる。
2016年に共創コーチの資格をとり、翌年「輝きコーチング」を開業。個人セッションやコーチング講座、お茶会、読書会などを提供し始める。2020年、長男を出産。子供向けにコーチングを提供できないかと考えているときに、ピットインカードに出会う。気持ちを大切に扱えるところに魅力を感じ、共創コーチングのスキルと組み合わせてコーチングを提供するようになる。

共創コーチングを習う事になったきっかけを、聴かせてください。

私は、10年以上前にNLPを習っていた事があります。このNLPの学びの一部にコーチングがあり、もっとコーチングの部分を深めてみたいと思うようになりました。でも、海外に住む日本人の講師だったので継続して習う事が出来ず、そのまま諦めていたんです。そこで「教育」と「コーチング」で検索して、ジョニーさん陽子さんを見つけました。

その当時、まだ共創コーチングというスクールは出来ていなくて、ジョニーさんと陽子さん主催の講演会に行ったのが、最初の出会いでした。そこでのジョニーさんは、学校を作りたいと夢を熱く語っていたのです。私もまだ学校の先生だったので、すっかり感化されて「私、その学校で働きたいです!」って、初めて作ったNLPの名刺を持ってジョニーさんに言いにいったのを覚えています(笑)。

その後しばらく経ってから、共創コーチングスクールが出来たので、学びに参加しました。NLPでいうコーチングと世の中でいうコーチングの違いは何だろうとの思いでスクールに通う事にしました。

共創コーチングのスクールに通ってみてどうでしたか?

NLPは、テクニック的で、潜在意識に働きかけて頭の中のイメージを変える感じでしたが、共創コーチングのコーチングは、いわゆるコミュニケーションスキルだと思います。「聴き方」「質問の仕方」など、誰にでも馴染みやすいものと感じられました。そして、コーチングが出来るようになるよう、練習のワークが本当に充実していました。特に基礎コースで、コーチ・クライアント・オブザーバーに分かれて行う3人組の練習はとても楽しかったですね。

共創コーチングを学んで思ったことは、「コミュニケーションってコツがあるんだ!」ということでした。学校の先生になるために大学に通っていた時、こういう事を知りたかったと思いました。そしたら、保護者や子供たちと最初からもう少しうまくコミュニケーションを取れたかもしれないなと思います(笑)。

どんな場面で、コーチングスキルを役立てたら良かったと思いますか?

例えば、保護者からの電話があります。人によっていろいろですが、電話口で挨拶もなく先に要件を言いたい人、あるいは、少し世間話をしてから要件に入りたい人などありますよね。そんな時、私はどうしたらいいのだろうって思っていました。コントローラータイプやサポータータイプ等、タイプによって好むコミュニケーションが違うという事を知っていれば、戸惑いも抑えられて違っていたかもしれません。

スクールに通ってコミュニケーションのタイプを学んだ事で、それぞれの良さに目がいくようになりました。そして、共創の考え方で自分のクラスを見るようになった事は、大きいと思います。例えば、この子がこうなってしまっているのはどうしてなのか?私の接し方なのか、保護者の接し方なのか、周りの子供との関係なのか、など関係性に注目するようになりました。そして、1人1人のよさをクラス内で発揮させるにはどうすればよいか、真剣に考えるようになりました。

コーチングを習って、ご自身はどう変わりましたか?

コーチングを習い始めて、私の人生は本当に変わりました。コーチングの仕事を始めて、先生の仕事を手放しました。また、難しいと思っていた結婚もして、子供を産むこともできました。

コーチングを習う前は、すべての時間を学校の先生として費やしていたので、土日のどちらかは学校へ行き、家でもずっと子供たちの事を考えていました。恋愛も出来なかったですし、家族以外の人に対して自分の心を開いていなかったと思います。

コーチングスクールに通い出して、自分の思いを語ったり、仲間に応援されたりしたことで「やってみたい!」と思ったことに徐々に挑戦できるようになっていきました。また、自分の人生と真剣に向き合ったことで、自分の世界を広げようといろいろな場に出かけるようになりました。すると、セミナーや交流会などで別の職種の人や個性的で面白い人と出会い、どんどん視野が広がっていきました。

また、コミュニケーションスキルを身につけたことで、人の話を聴けるようになり、人間関係が変わりました。日常の中でも、自分の視点の切りかえに使ったり、友だちとの会話の中で使ったりします。人は、自分では自分の事はわからないので、「最近はとっても柔らかい表情をするようになったね」などと相手の良い変化をフィードバックするようにしています。

そして、今もまだできない時がありますが、私自身が思っている事を相手に伝えられるようになってきました。例えば、相手が毎回遅刻してくる場合。今までなら、何で遅刻するのだろう、私に何か原因あるのかなと思って我慢するタイプでした。それを「私が大切にされていないように感じるから、遅刻しないでほしい」と伝えることができるようになりました。

プロコーチになるきっかけは、どんな事だったのでしょうか?

一つは、基礎コースが楽しくて、さらに養成コースへ進み学びを深めていくうちに、「子供たちに自分の背中を見せたい」と思うようになった事です。子供たちに、やりたい事を諦めずに挑戦して生きてほしい、自分の能力や才能を最大限に生かしてほしいと思いました。そして、それならばまず私自身がやってみたいことに本気で挑戦してみようと思った事が大きかったように思います。

二つ目は、コーチとしてスタートするための流れが来ていた事です。私が活動を始めるにあたり、必要なサイトやチラシを作ってくださる方々などの助けがあった事。私自身は慎重派で石橋を叩いて叩いて渡る人間だったのですが、この時はどんどん事が流れていくので、考えていたら動けないと思いました。今までとは違う選択をしようと決めていたので、勢いで動いていきました。

どんなふうに、活動を開始していったのでしょうか?

先生の仕事をきっぱり辞めてからコーチの仕事を始めたのではなく、まず教職を非常勤にしてから開始しました。そのため、顔出しや名前出しにはとても気を遣いました。その当時、私の周りには、コーチングがあまり知られていない状態だったので、他の先生から「何かよくわからない事を始めたね」と言われた事もありました。

初めの活動は、お茶会から。Facebookのイベントページでお茶会の告知をすると、たくさんの人が来てくれました。共創コーチングの受講生のみんなも来てくれました。共創コーチングのコンテンツを使った講座を自分主催で開催したり、カルチャーセンターで講座を開校したりもしました。

そうして自分から行動を起こす中で、縁あってNPO法人の代表と出会い、学童指導員へのコーチング研修の依頼を頂きました。そして、これまでに8つの学童保育に勤める50人ほどの指導員にコーチングについて伝えることができました。私の教師としての経験も活きて、なおかつ指導員の皆さんにも喜んでもらえたのでとても嬉しかったです。

これまでの活動は順風満帆でしたか?

順風満帆ではありませんでした。先生を辞めてプロコーチだけでやっていこうという年に、体調不良になってしまったのです。セッションが出来なくなる程、体中かゆい、集中できないという状態です。これをきっかけに、自分がどうしてもやりたいと思うことで自然にできること意外は、一旦全部手放すことに決めました。

個人のクライアントと新しく契約しようとするのをやめ、自分を高めるために通っていた自己啓発セミナーに参加するのもやめました。ただ、人に教えるのは好きだったので、コーチング講座の開催はずっと続けました。そうしているうちに、体調が少しずつ快復していきました。

その後、子供を産んで、少しコーチングセッションとの距離を置いていた時期に、私に何が向いているのかをインド占星術で見てもらいました。「子供のカウンセリングが向いているよ」と言われたのがきっかけで、ああ、それだったら、私は子供のコーチングをやりたいと思ったのです。そこで見つけたのが、子供のコーチング用に開発された「ピットインカード」でした。その頃私は、育児とコロナでどこにも出かけられなくて憂鬱だなと思っていたのですが、たまたま出会った方が私の時間に合わせてこのカードの使い方を教えてくれることになったのです。週に3時間の学びを加える事で、少しずつ充実した毎日を送れるようになっていきました。そして、コーチングを別な角度から学び直すことができました。共創コーチングとピットインカード、どちらもやって良かったと感じています。

この事から、またコーチングセッションをやりたいと思うようになりました。ピットインカードは可愛いうさぎさんのイラストを使っているのが面白いし、私の良いところが生きると思いました。このカードだと、硬く話せない、自然に「こうなの?ああなの?」と聴けるようになるのです。また、同じイラストカードを見ても人によって感じ方も受け取り方も違っていて、話を聴くのは本当に楽しいです。以前は、コーチとして成果を出さなくてはいけない、人間としても成熟しなければいけないという気負いがあったと思います。でも、今はそういった縛りを手放して、より自然体で楽しく自分らしいコーチングができるようになりました。

これからどのような活動にしていきたいですか?

これからは大人だけではなく、子供たちにもコーチングをしていきたいです。カードを使っているうちに、子供たちがコーチングできるようになったら楽しいなと思います。そして、子供たちの内側にある問いが、前向きな問いに変わっていったらいいなと思います。「自分はどうしてこんなにダメなんだろう」というのではなく、「どうしたら、次はできるようになるだろう」という前向きな問いが立てられるようになったら素敵ですね。そういう子供たちは、自分の思いに沿った決定をしていける子供になるだろうと思います。

そして、私自身も、自分の思いに沿った活動をしていきたいです。ピットインカードとの出会いによって、ブレブレだった自分軸が少しずつ整ってきました。今は、コーチとしても「これからだよ!私」と思えています。コーチングとは、これからも長く付き合っていくことになりそうなので、自分自身の成長、そしてクライアントの成長を楽しみながら活動していきたいです。