• 受講生インタビュー

人が本当にやりたいことに向かうために

PROFILE
谷路典子(たにじのりこ)

神戸海星女子学院短期大学卒業。神戸市在住。
損害保険会社で勤務後、ベンチャー企業などで、個人・企業への営業職を経験。
その後、50歳からコールセンターで契約社員として働き始め、グループリーダーやスーパーバイザー・リーダーを経て、現在は副センター長を務める。
また、ライフワークとして、幼い頃から占いに興味を持ち、様々な占いを学ぶ。その中で、宿命・運命の不思議を感じ、究明したいと思うようになり、算命学について本格的に学ぶようになる。
2019年には、共創コーチ@を取得。副業として算命学や他の占いをコーチングに取り入れた「コーチングwith算命学」珠理庵を開設、占い鑑定と共にコーチングを行っている。

共創コーチング®︎とは、どのように出会いましたか?

最初にコーチングを知ったのは、10年ほど前でした。

人間関係について悩んでいたので、インターネットで見つけた2時間の体験セミナーを受けました。講師に「コーチに向いてる」、「もう、できている」と言われ、「できているんだ」と思ったことと時間的に余裕がなかったことで、当時は本格的に勉強することはありませんでした。

その後10年ほどが経ち、会社での立場が変化し、部下の育成において、「人の目線を上げてその人自身の力を発揮させるにはどうすればいいのか」ということを考えるようになりました。また、以前から悩んでいた「人の感情に左右されてしまう」という自分自身の弱点をなんとかしたいと思うようになり、これはコーチングしかないと思い立ち、コーチの資格を取ると決めました。

上司に「私はコーチの資格をとります」と話すと、「それなら、共創コーチングがいいよ」と勧めて下さいました。10年以上前に会社の研修で、ジョニーさんたちの研修を受けたそうで、一度だけだったけれど、今でもとても印象に残っているとおっしゃていました。HPも拝見し良さそうと感じたので、本当は住んでいる神戸から近い大阪のコーチングスクールに通おうと思っていましたが、名古屋まで通うことにしました。

実際に共創コーチング®︎養成スクールに通って、どんな変化がありましたか?

凄く勉強になりました。基礎コースの“リレーションシップ”で人間関係の力学を学んで、自分の弱点だった「人の感情に左右されてしまう」というところを自然に克服できた気がします。パワーバランスなどを学んで、気がついたら「えっ!私って変わってるじゃないの」という感じでした。実際にロールプレーなどがあったのが良かったのだと思います。

講座では、シーソーの法則など目には見えない関係性について知りました。その中で、双方の間にエネルギーのバランスの偏りがあるとエネルギーの低い方の人によりミスを誘発させるような状態になることを知りました。そして、コミュニケーションで相手を活かすこともダメにすることも両方できることが分かりました。日頃から圧力が強いと感じていた人から話されたときの自分の内面がこの法則にピッタリで、もしかしたら私自身も相手にダメにされていたかも知れないとも思いました。

理論的に分かってきたことで、自分自身が人の態度や反応から受ける感情が変わっていきました。すると、「この人は自分をかばいたくて言っているだけかな」など、人の発する言葉そのものだけではなくて、その言葉の裏にあるものを感じとれるようになりました。冷静に見れるようになった感じですね。

共創コーチング®︎の良さは、どんなところだと思いますか?

共創コーチングの良さは、ジョニーさんと陽子さんの人柄だと思います。受け入れてもらえるような温かさや安心感があります。あとは、二人の掛け合いが飾らなくて現実味もあって面白いです。ジョニーさんは、私が算命学とコーチングを組み合わせたいと話をすると、「需要あると思うよ」と言って下さって嬉しかったです。また、陽子さんには、私の経歴について「すごい強みを持っているじゃないの」と言って頂いて自信になりました。それまで自分は大したことが無いと思っていたので、特に嬉しかったですね。

実践できる場がたくさんあるというのも共創コーチングのよさです。傾聴とか質問とか、コーチングの中身は知っている人が多いと思いますが、本を読むだけではなく、講座を受けるというのはすごく有意義だと思います。自分自身だけでなく、他の人が実践しているのを見るとスキルが一層身につくと思います。

共創という「相手と自分の間に答えがある」という考え方もすごく良かったです。自分だけでも相手だけでもなくお互いに引き出せるというのがいいなと思います。その考え方が共有できる仲間に出会えたことも意味のあることでした。普通に生活していたら会わないような業種や年齢の方と出会えたので、その出会いをこれからも大切にしていきたいと思います。

仕事の中で、コーチングをどのように活かしていますか?

コールセンターの副センター長という立場にいるので、部下の面談をすることは多くて、去年は面談を150時間ぐらい行いました。30~40人ぐらいでしょうか。定期的に同じ人を面談することも相手からの要望に応えて突発的に面談することもあります。

コーチングを習ってからは、面談での質問の仕方が変わりました。質問や傾聴で関わっていると、こちらから指摘するのではなくて、その人自身が気付いてくれます。気付いたときには、初めの問題は小さくなっていて、部下が自ら気づいて帰って行く人が出てきました。
後ろ向きになっている人と話すこともありますが、コーチングを意識して面談をすると、私と話している間に「入社時に自分が持っていた思い」、「自分がこのグループでどうしていきたかったのか」を思い出すようです。こちらからやる気や思いを与えるというのは限界があるので、やっぱり自分で克服したり、気付いたりしてもらうのが一番本人の成長に繋がっていくと思います。 

面談の時に大事にしているのは、相手の言いたいことをちゃんと聞くということです。
それから、話しやすい環境を作るということを意識しています。話の内容を掘り下げていって違和感を持ったときにも、こちらの憶測で考えてしまったり、そのままにしてしまったりせず、それを口に出して質問していくようになりました。
そうすると、「ああそうですよね。本当はこう思っています」などと答えが返ってくるようになり、以前より相手の本心が聞き出せるようになりました。そういう関わりができるようになったのは、共創コーチングを学んだからだと思います。

養成スクールで特に印象に残っている内容は何ですか?

自己基盤の丸いタイヤは、印象に残っています。それは、人間関係や仕事など6つの分野で自分自身を整えておくことが大切で、どこかが欠けていると目標達成にブレーキがかかるというものです。欠けているところを丸くするのが本当に大事なことだと思いました。

私は占いもやっていて、個人の中にある歪みも解明できるので、この自己基盤の考え方をぜひ役立てたいと思いました。人というのは、自分の中で解決できていない感情とかシコリを持っていることが多いです。それをただ年月が経ったから薄れてきただけで、本当に克服していないということが誰でもあると思います。小さい時のことや親との関係などもそうです。そういうのが、本当は薄れているだけで残っているわけです。

それが自己基盤の丸いタイヤでいう歪みになると思っていて、どうしてそうなったのかを解明して、そのことに丸が付くと隠していた感情やシコリが消えます。そうすると、その人はもっと成長していけるし、新たな目標や自分が何をしていったらよいかをもっと明確に分かってくるものと思います。

目標としては「人が人を恨まないで人生を終えられるようにしたい」と思っています。
私自身も50歳を前にして、30歳ぐらいからの20年を振り返ったときに、自分は間違っていたなと思う出来事がありました。何故そこに巻き込まれたかというと私の中に「誰かに幸せにしてもらいたい」「だれかについて行けばいい」という思いが心の中にあったからだと気が付きました。自分の足で立っていなかったことに気づいて、自分の足で歩くことの大切さを思いました。それは、夢から覚めるような感覚でした。合わせて「どうしてこんな人生だったのだろう」、「どうしてあの時こういう選択しかできなかったのだろう」と思い、運命とかその時の宇宙のエネルギーを知りたくて、算命学や他の占いを学ぶようになりました。占いでも私の人生の周期が、その20年間ちょうどそういう時期にあたっていたと解明出来て驚きました。自分の宿命の中にあったのです。

結局は人のせいではなく全部自分のせいだったと思います。占いって依存するものではなくて、使い方が大事なものだと思います。自分を知ったり、分析したりするにはすごくいいものだと思います。自分の人生が終わるときに「あの人のせいで…」と思うのは絶対嫌なので、そういう気持ちが自分も周りの人もなくなるようにできたらと思います。共創コーチングで学んだ自己基盤の丸いタイヤというのは、自分自身を振り返り、歪みを埋めるために役立つ考え方だと思いました。

今後のライフワークとして、占いとコーチングの融合をどのように考えていますか?

占いで人が持っている心の歪みを解明して、コーチングでその人が受け入れ難い部分をサポートすることで、本人が人生を前に進められるようにしたいと思っています。精神的な歪み、例えば親に愛されなかったことなどは、過度に自分や相手を責める必要は無いことです。そういうことを分かってもらいたいです。

西洋占星術でも「月の欠損」と言って人によって欠けている星があり、それはどんなに求めても手に入らないということが分かります。それでも、人はそれを求めてしまいます。求めても手に入らないということを悟ると、本当に自分のやらないといけないことや自分の向いていることに目が行くようになるので、それも知って頂くように伝えられれば、その人が次に行けると思います。

そうした思いから、「コーチングwith算命学 珠理庵」というホームページを作り、コーチングと算命学を掛け合わせたサービスの提供を始めました。クライアントには、30~40ページの算命学の資料を作って渡し、その後3ヶ月コーチングをしていきます。鑑定を受けて頂いた後、メールでもやりとりをしているので、メールでのコーチングもできるのではないかと思っていて、今あるサービスにそれも加えることができればいいなと考えています。

また、コミュニケーション術を学ぶことは、これからの人との関わりで絶対必要なことと思います。「感情知性」などいろいろなことを勉強して、今後、占いやコーチング、コミュニケーション術を教えるということもできるようになりたいと思っています。