- 受講生インタビュー
純粋に面白い・やりたいと思ったことにチャレンジする生き方
松井美歩(まついみほ)
国際基督教大学教養学部教育学科卒業後、新卒でベンチャー企業(創業数年の会社)に入社し、昼夜問わずガムシャラに働いた後、株式会社グロービスに転職し、法人の幹部育成に従事。退職後、静岡で祖父の代から続く家業に携わると共に、共創コーチング®の資格を取得。その後独立し、ベンチャー企業の人材育成に従事。主には経営会議の進行や幹部のチームビルディング、経営者やリーダーの個人コーチングを行う。
趣味はゴールデンレトリバーの愛犬と遊ぶことと海外ドラマを観ること。最近嬉しかったのは、通訳の仕事にチャレンジした時に海外ドラマで覚えたフレーズが役立ったこと!
共創コーチングを学ぶことになったきっかけは何ですか?
前職時代、私が今後のキャリアについて悩んでいた時に友人から「コーチングを受けてみたら?」と言われ、その友人を介して陽子さんのコーチングを受けるご縁を頂きました。
その時に陽子さんから頂いた「美歩ちゃんの周りには360度可能性が広がっているね」「自分の意思を大事にするのも良いけれど、周囲のご縁に乗っかってみるのもいいんじゃない?」という言葉は、今も意思決定する時の大事な指針になっています。
その後、共創コーチ養成スクール開校時に体験に行ったのがきっかけで、結局資格を取得するほどコーチングにハマってしまいました。
元々「コミュニケーション」そのものに興味があったため、新しいスキルを学ぶこと自体がとても新鮮でしたし、スキルを実践することで自分の「コミュニケーションの幅」が広がっていくことが純粋に面白かったですね。
ジョニーさん陽子さんお二人の息の合った漫才のようなクラスは本当に楽しく、いつも笑っていました。何かを習得する上で「誰から学ぶか」というのは大切な要素ですが、お二人が創り出す太陽のような暖かい場で学べたことはラッキーでした。
振り返れば、資格取得までのプロセスは、コーチングスキルの向上はさることながら、私自身の人生にとっても転機となりました。
どのような転機になったのですか?
シンプルに言うと「自分が純粋に面白い・やりたいと思ったことを大事にする」ようになりました。これは私にとって大きな変化でした。
それまでは「こうあるべき」とか「相手にとって価値のあることをしなければならない」といった思考に囚われがちでした。クラスでもそういうことを連発していたのだと思いますが、クラスメイトに「“価値”って美歩さんの口癖ですよね」と言われる程でした。
ジョニーさん陽子さんが創り出す場が「そのままの自分で良い」という肯定感に溢れていましたから、それが変化の土壌になりました。
また当時読んでいた心理学の本の「他者を気遣うよりもまず自分の我を大事にする」というメッセージも深く響き、次第に「純粋に自分が面白い・やりたいと思うことに素直になっていいんだ」と思えるようになっていきました。この変化が、その後のキャリアの意思決定に大きな影響を与えました。
あるクラスの練習で私はクライアント役となり「チャレンジしたいことはあるが踏み切れない」という話をしていました。コーチ役のクラスメイトが、その方は共に学んできた信頼している方だったのですが、セッションの最後に「10年後の自分が今の自分を見たらどう思いますか?」という質問を投げかけました。その質問のインパクトたるや今でも忘れません。
その瞬間に、今やらないと10年後も同じことで悩んでいる自分の姿がハッキリ見え、「やりたいことをやる」ことを決めました。
その後、共創コーチ®の資格取得に加えて、以前から学びたいと思っていた「関係性をコーチング」するためのスキル習得に更に1年半を投じ、周囲のご縁にも後押しされて独立しました。
独立に際して様々な不安はありましたが、「やりたいと思ったことをやること」に迷いはありませんでした。
独立後は、志をもって起業した若い経営者や企業の成長をサポートしたく、主にベンチャー企業(創業数年の会社)の人材育成に携わっています。
具体的には、幹部のチームビルディングや経営会議のファシリテーション(進行)、また経営者やリーダーの個人コーチングをしています。仕事はご縁のあった方から始まり、その後、紹介して頂けるようになりました。
クライアントさんは主に20代ですが、向上心が高く好奇心も旺盛で、セッションを通じて柔軟にどんどん成長していくので私自身も刺激になります。毎回が真剣勝負です。
独立前は「自分のスキルは通用するだろうか」という不安もありましたが、実践を通じて、自分自身にコーチングスキルがちゃんと身についていることを実感しました。
スクールでコーチングスキルをどのように習得していったのですか?
私の場合は、「我流を手放して、基本を充実に実践すること」を意識しました。
コーチングを学び始めた頃は、元々得意だった問題解決の考え方を活用して、クライアントの問題を分析して解決策に誘導しがちでした。それはそれで「整理されてスッキリした」と喜ばれることもありましたが、私がやっていることはコーチングとは違いました。
その違いに自分でも気づき始めた頃、あるクライアント役の方から練習後に「誘導されているように感じた」というフィードバックを頂き、「これはいよいよ我流を離れて教わったスキルをちゃんと身につけないと、これ以上の成長はないぞ」と思いました。
そこからは自分にギプスをはめるように慣れ親しんだ方法は封印し、習ったことをそのまま意識的に実践しました。
「オウム返し」という相手の話を繰り返すスキルがありますが、無意識にできるようになるまでは、とにかく何でもオウム返ししました。練習後にクライアント役の方から「何でもオウム返しされて気持ち悪かった」と言われたこともありますが、実践できている証なので私にとっては嬉しいフィードバックでしたね(笑)。
何かを新しく学ぶ時の自然な反応だとは思いますが、教えてもらうスキルの中には「自分のやり方とは違う」「どんな意味があるか分からない」など違和感のあることもありましたが、深く考えず、練習の都度使うスキルを決めてとにかくやってみました。
不思議なものでと言うと怒られそうですが、学んだスキルを練習で使ってみるとクライアントに前向きな変化が起きます。使うことで自分の理解も深まり、次第にスキルが身についていきました。
資格コースで実際にクライアントをもった時に、一番自分のスキルアップを実感しました。
セッションを通じてクライアントさん達が目標を生き生きと達成していく様子を目の当たりにして、私自身がコーチングができるようになったのだと実感しました。
今後、コーチングでどんなことを大事にしていきたいですか?
コーチングでは、「可能性を広げる」ことを大事にしていきたいですね。
クライアントさんが悩んで視野が狭くなっている時には、その外に広がっている可能性を私は見続けたいですし、クライアントさんから私の想像を超える可能性が立ち現れてきた時には、新しい可能性に私自身もオープンになって、共に探求し、実現のプロセスをサポートできたらと思います。
コーチングを学ぶことを通じて、私自身の可能性も広がりました。これからも「自分が純粋に面白い・やりたいと思ったこと」に好奇心をもって取り組んでいくことで、自分の世界を広げていきたいですね