• 受講生インタビュー

ライフワークとの出会い~才能や好きのその先に~

PROFILE
大手ワイン専門商社所属
河 獠(は りょう)

早稲田大学卒。新卒入社した大手IT企業勤務時代に、稲垣夫妻に出逢い、大学時代から興味があったコーチングを勉強し始め、共創コーチ資格、共創コーチング研修の資格を取得。
その後、好きなワインを仕事にとワインの専門商社に転職し、現職。
転職後は、J.S.A認定ワインエキスパート、WSET Level3 Award in Winesの資格を取得。ソムリエのコンクールにも出場し、以下実績をあげている。
第9回J.S.Aソムリエ•スカラシップ受賞。第3回ボルドー&ボルドーシュペリュールワイン ソムリエコンクール2019 セミファイナリスト。

共創コーチングとの出会いや当時の状況はどんなものでしたか?

早稲田大学のスポーツ科学部で、スポーツコーチ学・コーチングについては授業で学んでいて、もともと興味がありました。
本格的に勉強しようと、東京のコーチングスクールを検索してはみましたが、学生の私には高い受講料だったので、当時は通えず諦めていました。
大学卒業後は、大手IT企業に就職し、100人以上の新入社員の中で、唯一私だけが名古屋に配属。

今までゆかりがなかった名古屋には同期もいなければ友達もおらず、寂しさを感じている折に、東京の知り合いから稲垣夫妻の共創コーチングスクールを「コーチングに興味あるなら行ってみたら?」と紹介していただきました。
そして、名古屋に配属された1ヶ月後には体験講座を受け、すぐに本講座にも申し込みました。
名古屋生活は1年数ヶ月だったのですが、思い返せばコーチングやコーチング仲間との出会いが大部分を占めていたように思います。

 

実際に共創コーチングのスクールを受講してみてどうでしたか?

もともと本が好きで、コーチング関係の本を自分でもたくさん読んできました。
しかし、理解したつもりになっていただけで実践する機会もなかったので、実際には身についていませんでした。
スクールでは、説明の後に実践ワークがあるので、隣にいる受講生と学んだことをすぐに練習できることがよかったです。
次第に、コーチングのスキルを普段から意識して実践するようになり、人とつながったり信頼関係を築いたりすることがスムーズにできるようになっていきました。

スクールの中で特に印象に残っているのは、基礎コースの「リードトゥゴール」で出てくるビジョンの話です。
陸上の短距離選手は「ゴールではなく、ゴールよりも10メートル先を見て走る」という話を聞き、大きなことを成し遂げるには“目標の先”を描く必要性があることを学びました。
また、目標とビジョンの違いを学び、「目標の先に、どういうことを実現したいのか」「その目標をなぜ実現したいのか」を今まで以上に深く考えるようになり、そのことが今でも大変役立っています。

共創コーチングと出会った後、どのようにライフワークが進みましたか?

共創コーチングに出会ったことで、人生で一番大切にしたいことが明確になり、それは“自分の才能や好きなことを通して、人の夢を応援する”ということです。
新卒入社した会社は先進的な会社で、やっていることも素晴らしく大好きな会社でしたが、大きな企業だったため、やりたいことの実現に時間がかかると思い悩んでいました。
3年働いた後、より自分の大切にしたこと、ビジョンが活かせる場所として、かねてから大好きだったワインを仕事にしようとワインの専門商社に転職を決意しました。
私の今の好きなことはコーチングとワインで、勉強したり教えたりすることに少しですが才能があると思っているので、現職ではそれらを活かして、去年はワインの初心者の方向けに年間100回のワインセミナーを行い、嬉しいことに多くのお客様からも好評をいただいております。
今後も自分の才能や好きなことを活かして頑張っていきたいです。

りょうくんのように自分の才能や好きなことをライフワークにしている人と、ライフワークに出会えていない人との違いは何だと思いますか?

「自分の才能って何だろう」「好きなことって何だろう」と大学生のときから意識的に問い続けてきたことだと思います。
それは、IT企業に入社してからも同じです。ありがたいことに、その会社ではほぼ全社員が「ストレングス・ファインダー」という約150問ほどの質問に答えることで、統計学的に自身の資質の上位5つ(全部で34の資質がある)が分かるテストを受けられ、一人一人の社員が優位な5つの資質を出していました。
例えば、私には最上志向(自身の強みを活かしたいと考える資質)や共感性、個別化(一人一人の個性を見ること)、成長促進(ほかの人たちが持つ潜在的な可能性を見抜き、彼らの能力を伸ばし、成長させること)という資質があります。
「では、それら自分の資質をどう使うのか?」、そんなことも普段から考えており、私の持っているそれら優位な資質からすると、コーチングは天職のように感じました。

一方、ワインは最初から好きだったわけではなく、どちらかというと苦手に感じていました。
大学生の時に、安価なワインを飲んで、美味しいとは思えず、苦手意識がありました。
実はワインが好きになったきっかけはコーチングと同じく名古屋で、それは予想外のいきさつだったんです。
先ほども言いましたが、名古屋には友達が一人もいなかった私は、小中学校の時に仲の良かった友達が名古屋にいたことを思い出しました。
彼に連絡を取り、一緒にご飯に行くことができたのですが、出会いがしらのその友達の第一声が「俺、結婚するし、これからは奥さんが帰り待ってくれるから、今後はあんまりご飯行けへんわ。」でした。
同期がいない中、やっと見つけた友達からの予想外の第一声にショックを受けましたが、その友達が2つのことを言ってくれました。その1つがワインとの出逢いに関係があるのです。
1つは、「同期いいひんのやったら、俺の同期紹介するから、俺の同期をりょうの同期と思えよ」ということ。その時に紹介してもらった彼の3人の同期とは、今も仲が良く、折が合えば今でも飲んだり、色んなことを相談し合える仲です。
そして、もう1つは、「友達いいひんのやったら、バーに行ったらいいよ」というものでした。「バーに行き、マスターと仲良くなると話相手にもなってくれるし、仲良くなれば、もし同世代のお客さんがいたら紹介してくれたりするよ」と教えてくれました。
そこから、様々なバーに行くようになり、その中にはワインバーがありました。そこで美味しいワインに出会い、ワインの印象ががらりと変わり、どんどんその魅力にハマっていきました。
現在は仕事だけではなく、休日にもワインを飲みに行ったり、ワインの本を読んだりしていて、本当にワインが大好きです。

最初は全く知らなかったワインも少しずつ知識が増えて、今は年間100回以上のワインセミナーを行っています。
ワインは難しいイメージをお持ちの方も多いと思いますが、ワインを気軽に楽しむという意味で、レストランやワインバーで自分の好みのワインを選ぶコツがあり、それは実は30分くらいで習得できるんですよ。(ここでそのコツお伝えできないのは残念ですが、、、、、笑)
難しく思えるワインもコツを知り、自分で選べるようになると本当に面白いんです。
ある予備校の先生が「実は好き・嫌いはいい加減で、好き嫌いは情報量の多い・少ないで決まる」と言っていたのを思い出しましたが、私も初めはワインのことが苦手で、何も知らないところから始めましたが、苦手と感じているものも、勉強していき、知識が増えてくると分かり、自分好みのものを選べるようになり、楽しくなりました。
苦手なことも、楽しく知って行けば、そこに大きな出会いと可能性があるかもしれません。

共創コーチングをライフワークでどのように活かしていますか?

コーチングの基本スキル「聞く・質問・承認」は、接客でそのまま活かしています。
お客様に来店目的を聞くときには最後まで話を遮らずに聞いたり、ニーズを聞き出したりするのに役立っています。
どんなシチュエーションで飲むワインなのか、どんな料理を合わせるのかによって、合うワインが変わるので、しっかり話を聞いてから提案するようにしています。
また、余裕があるときには、スクールで習ったタイプ別のアプローチを意識しています。
例えば、コントローラータイプであれば、そのワインの取っている賞や年代、順位などを伝えます。
プロモータータイプであれば、「これを贈ったら絶対喜んでもらえますよ」などと感情を中心に据えて話すように工夫しています。

また、コーチングは、ソムリエコンクールや資格試験にも役立っています。
去年、私は日本ソムリエ協会が「次世代を担う若手ソムリエの育成、輩出」を目的の1つとして開催している「第9回J.S.A.ソムリエ・スカラシップ」を、全国の約100名の若手ソムリエの中から幸いにも受賞(全国で3名が受賞)することができました。
その勉強でも、共創コーチングで学んだコーチングを意識的に使っていました。目標を定めたら、「なぜ受賞したいのか?」「その先に何があるのか?」を考えます。
そうすると、「若い人にワインを知ってもらうため、影響力や発信力を持ちたい」、「美味しいワインは、日本にもたくさんあるのでもっと広めていきたい」という自分のビジョンがはっきりしてきました。
このようにセルフコーチングもするのですが、私は“人生の節目にはコーチをつける”ようにしています。自分だけで目標管理をするのは難しいことなので、より大きな目標を達成したいと思う人にとって、コーチを付けることは本当におすすめです。
私の場合、一人だと怠けてしまうことがありますが、コーチがペースメーカーになってくれたおかげで2週間毎にやるべき事を明確にして、コンクールのための勉強を進めることができました。
疲れていたり忙しかったりすると、目の前の勉強に手がつかないことも多々ありました。
しかし、そのような時こそ、コーチが鏡のように向き合ってくれたおかげで、自分の大切にしているビジョンを意識し、勉強する意味を思い出し、頑張り続けることができました。
夢や目標がある人には、必ずコーチングが役立つと思います。
コーチングは、自身をセルフコーチングするためにも、人をサポートするためにも大変役に立ちます。
職業としてコーチになりたい人だけでなく、職場で上司として部下の育成をする人やチームとして何か成し遂げたい人には、共創コーチングをぜひ学んでほしいと思っています。